動画制作&月イチ企画!
今年度、研究室では動画制作に取り組んでいます。
このところ、都市や建設の分野では、設計データを3次元化し、かつそのデータを計画、設計、施工、維持管理というプロジェクトの上流から下流まで一貫して共有するBIM/CIMの考え方が広まりつつあります。ドローンを用いた3Dの地形測量技術も実用化されています。また、都市空間そのものを3Dモデルで再現し、さまざまな分析やシミュレーションに役立てようという動きも活発化しています。このように、今後、実務でも3Dデータの活用がいよいよ本格的になってきます。まさに、デジタルツインやメタバースの世界、リアルとバーチャルの境界が融合するような世界です。
3Dデータがあれば、動画への書き出しができるので、3Dデータを利用した動画制作が可能となります。これまで動画といえば、従来からあった広報用ムービーが代表的ですが、今後はそれだけでなく、関係機関との協議や地元との合意形成、技術提案、デザインプレゼン、事業の解説動画など、さまざまな場面で3Dデータを活用した動画が用いられるようになってくるでしょう。もちろん、単に3Dデータを動画ファイルに書き出せばよいということではなく、目的に応じた動画の表現方法を考えることが重要です。フルCGだけでなく、実写動画も使われるでしょうし、実写とCGのハイブリッドも使われてくると思います。動画編集に必要なソフトウェアも利用しやすい環境になってきました。
ということで、当研究室では、現在、まちづくりに関する3つの提案動画の作成に取り組んでいます。(フルCGを2つ、実写を1つ)
今日は、映像制作会社として大学や学部のPR動画などを作成いただいたりしている株式会社ラックプロの福田さんをお招きし、制作中の動画を見ていただきながら、いろいろと貴重なアドバイスをいただきました(写真1)。いただいたアドバイスをもとに、今後1週間くらいで最後の仕上げに取りかかっていきます。
写真1 ラックプロの福田様からのアドバイス
福田さんからアドバイスをいただいた後は、毎月恒例の「月イチ企画」!今回は研究室で映画鑑賞をすることにしました。何と言ってもこの数週間、研究室では動画制作に注力してきたせいで、アタマの中が動画制作モードになっているのですが、そのアタマで観たらきっと共感できるだろうと、観たのは昨年封切られた『映画大好きポンポさん』(写真2)。映画制作の舞台裏が楽しいアニメで描かれています。実際、学生たちが今まさに取り組んでいる動画編集のシーンがたくさん出てきて、ものすごく共感できました。・・・で、内容に共感しただけでなく、こちらの動画制作スキルも向上してきたためか、作中に用いられているさまざまなショットやトランジションのテクニックなど、動画編集のマニアックな視点でも楽しめました^^。
写真2 映画鑑賞『映画大好きポンポさん』(この後、部屋を暗くして鑑賞)
(久保田)
2022.7.28