上埜由美子さんが優秀講演者賞を受賞しました!(土木学会中部支部研究発表会)
3月4日に開催された「令和3年度 土木学会中部支部研究発表会」で当研究室4年の上埜由美子さんが「優秀発表者賞」を受賞しました!
当研究室では、外部の評価に一喜一憂することなく、やるべきと信じることをしっかりやる、という姿勢を大切にしていますが、やはり評価されると嬉しいものです?
ヨーロッパの国々では、建築物のみならず、街路などの歩行者空間、公園、広場、橋、水辺、駅舎など、人々の生活をとりまく公共インフラや公共空間のデザインを「設計競技方式(デザインコンペ方式)」を通じて決定していくことがごく一般的になされています。それぞれの場所に最もふさわしいデザインを多くの案の中から選ぶこの方式は、それぞれの街に生きる人々の生活の質を豊かに変えていく可能性に満ちた優れた方式といえます。日本では、ここ数年で少しずつ事例が増えてきましたが、まだまだ普及といえるほどには至っていません。
そこで今回の研究では、EU及び英国の公共調達情報のデータベース TED(Tenders Electronic Daily)に掲載された公告情報のテキスト分析により、ヨーロッパの主要な国々におけるデザインコンペの特徴を明らかにすることを試みてみました?
今回このような評価をいただけたことは、なにより、学生本人の並々ならぬ熱意と努力のたまものですが、研究室が掲げる研究テーマとしても、今後の展開に向けて弾みがついたように思います。この研究が社会的により意味のある研究成果となるためには、さらに深く掘り下げた研究が必要ですので、今後も引き続きこのテーマに取り組んでいきたいと思います。(久保田)
2022.3.15